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News医院コラム

歯並びが悪いとむし歯になりやすい?子どものお口の環境と歯並びが関係する理由について


こんにちは!ウィズ歯科クリニック歯科医師の根本です。
お子さまの歯並びについて、「見た目の問題だけ」と考えていませんか。実は、子どもの歯並びとむし歯には深い関係があり、歯並びが悪い状態をそのままにすると、歯みがきがしにくくなったり、汚れがたまりやすくなったりして、むし歯になりやすいお口の環境につながることがあります。また、歯並びの乱れは噛み合わせやお口の使い方にも影響します。今回は、歯並びが悪いとなぜむし歯になりやすいのか、子供の悪い歯並びの原因、小児矯正の役割についてわかりやすく解説します。

歯並びが悪いとむし歯になりやすい理由は?


歯並びが整っているお口は、歯ブラシが届きやすく、毎日のケアの効果が出やすい状態です。一方で、歯並びが乱れていると汚れが残りやすくなり、むし歯のリスクが高まります。ここでは、その理由を順に見ていきましょう。

◎歯が重なっていて汚れが残りやすいから

子どもの歯並びでよく見られるのが、前歯や奥歯が少し重なって並ぶ「ガタガタ」の状態です。こうした歯並びでは、歯と歯のすき間や重なり部分に歯ブラシの毛先が入りにくくなります。見た目にはきれいに磨けているようでも、実際には汚れが残っていることが少なくありません。

お口の中に残った汚れは、細菌のかたまりである歯垢となり、むし歯の原因になります。特に乳歯や生えたばかりの永久歯は表面がやわらかく、むし歯が進みやすいため注意が必要です。歯並びが悪いお子さまほど、毎日の歯みがきだけでは十分に汚れを落としきれないことがあります。

◎歯と歯の間に食べかすがつまりやすいから

歯並びや噛み合わせが乱れていると、食べ物をうまくすりつぶせなかったり、特定の場所ばかりに負担がかかったりします。その結果、食べかすが歯と歯の間、歯と歯茎の境目に残りやすくなります。こうした部分はお口の中でも汚れが停滞しやすく、細菌が増えやすい場所です。

とくに、すきっ歯のように見えても安心はできません。すき間があることで汚れが流れやすい場合もありますが、食べ物の種類によってはかえって引っかかりやすくなることがあります。歯並びの状態によって汚れやすい場所は異なるため、一人ひとりに合ったケアが大切です。

◎口呼吸になりやすく、お口が乾きやすいから

歯並びが悪い原因のひとつでもある口呼吸は、むし歯のリスクとも深く関係しています。いつもお口がぽかんと開いているお子さまは、お口の中が乾きやすく、唾液の働きが弱まりやすい傾向があります。

唾液には、食べかすや細菌を洗い流す働きや、酸によって溶けかけた歯を守る働きがあります。ところが、お口が乾くとこうした働きが十分に発揮されません。そのため、むし歯になりやすい環境ができてしまうのです。歯並びだけでなく、お口の閉じ方や呼吸のしかたにも目を向けることが大切です。

◎噛み合わせが悪いと自浄作用が働きにくいから

食事のたびにしっかり噛めているお口では、頬や舌が自然に動き、唾液もよく出るため、お口の中がある程度きれいに保たれやすくなります。これを「自浄作用」といいます。しかし、噛み合わせが悪いと、うまく噛めない場所が出てきたり、片側ばかりで噛む癖がついたりして、お口の中のバランスが崩れます。

その結果、汚れがたまりやすい場所が固定され、むし歯や歯茎の炎症が起きやすくなります。歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、お口を健康に保つ機能にも関わっているのです。

子どもの悪い歯並びの原因は?


お子さまの歯並びが悪くなる原因は一つではありません。生まれつきの要素もありますが、毎日の生活習慣やお口の使い方が影響していることも多くあります。早めに原因を知ることで、今後の対策にもつながります。

◎あごの大きさと歯の大きさのバランスが合わないから

歯並びが悪い原因として多いのが、あごの大きさに対して歯が並ぶスペースが足りないことです。歯が大きめで、あごが小さい場合、永久歯がきれいに並びきらず、ガタガタになりやすくなります。

最近は、やわらかいものを食べる機会が増え、昔に比べてしっかり噛む習慣が減っているといわれています。噛む回数が少ないと、あごの成長が十分に促されにくく、歯が並ぶ場所が不足しやすくなります。こうした背景も、子供の歯並びに影響する要素のひとつです。

◎指しゃぶりや舌の癖などの習慣が続くから

幼い時期の癖も、歯並びに大きく関わります。たとえば、長く続く指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、唇をかむ癖、頬杖などは、少しずつ歯に力をかけ続けるため、歯の位置や噛み合わせに影響することがあります。

出っ歯や受け口、前歯がかみ合わない状態などは、こうした癖が関係していることもあります。癖そのものを無理にやめさせるのではなく、なぜ続いているのかを考えながら、必要に応じて歯科医院で相談することが大切です。

◎口呼吸やお口ぽかんが続いているから

お口がいつも開いている状態は、単なる癖に見えて、実は歯並びの悪化につながることがあります。本来、安静時には舌は上あごにつき、唇は軽く閉じているのが自然な状態です。しかし、口呼吸が続くと舌の位置が下がりやすくなり、あごの成長や歯の並び方に影響することがあります。

その結果、上あごが狭くなったり、前歯が出やすくなったりして、歯並びが乱れる原因になります。さらに、お口が乾燥しやすくなるため、むし歯になりやすい環境も重なります。

◎乳歯のむし歯や早期の抜歯が影響することもある

乳歯はどうせ生え変わるからと考えられがちですが、実際には永久歯が正しい位置に生えるための大切な目印です。その乳歯がむし歯で大きく崩れたり、早く抜けたりすると、隣の歯が倒れてきて永久歯のスペースが足りなくなることがあります。

つまり、むし歯が歯並びを悪くし、悪い歯並びがさらにむし歯を招くという悪循環が起こることもあるのです。子どもの歯並びとむし歯を別々の問題として考えず、まとめて捉える視点が大切です。

小児矯正でむし歯になりにくいお口の環境を作る


小児矯正は、見た目を整えるためだけの治療ではありません。成長期のお子さまに合わせてあごの発育やお口の使い方を整えることで、将来のむし歯や歯周病のリスクを抑えやすい環境づくりにもつながります。

◎歯みがきしやすい歯並びを目指せる

歯がきれいに並ぶと、歯ブラシが届きやすくなり、毎日のセルフケアの質が上がります。特にお子さまは、大人に比べてまだ歯みがきが上手ではないため、磨きやすい歯並びであることは大きな意味があります。

小児矯正では、成長を活かしながら歯が並ぶスペースを整えることで、将来的に汚れがたまりにくいお口を目指します。むし歯になりやすい状態を減らすうえでも、矯正の意義は小さくありません。

◎噛み合わせを整えてお口全体の機能を育てる

噛み合わせが整うと、食べ物をしっかり噛みやすくなり、だ液も出やすくなります。また、左右のバランスよく噛めることで、お口まわりの筋肉も自然に使いやすくなります。こうした変化は、お口の中の清潔を保つことにもつながります。

小児矯正では、単に歯を並べるのではなく、成長に合わせて噛み合わせを整えることが重要です。出っ歯、受け口、叢生、すきっ歯など、お子さまごとに異なる状態を見極めながら進めていきます。

◎口呼吸や舌の癖の改善につながることがある

歯並びが悪い原因には、お口の使い方や舌の癖が関係していることがあります。そのため、小児矯正では装置による治療だけでなく、舌の位置や唇の閉じ方、飲み込み方などを見直すことが大切な場合があります。

こうした機能面へのアプローチによって、口呼吸やお口ぽかんの改善が期待できれば、お口の乾燥がやわらぎ、むし歯になりにくい環境づくりにもつながります。悪い歯並びの原因を根本から考えることが、小児矯正では重要です。

◎将来の大がかりな矯正を避けやすくなる場合がある

成長期のうちに矯正を始めることで、あごの成長を利用しやすくなり、将来の矯正治療の負担を軽くできることがあります。すべてのケースでそうとは限りませんが、早めに相談することで、抜歯を伴う矯正や複雑な治療を避けやすくなる場合があります。

また、早期にお口への意識が高まることもメリットです。矯正中は歯みがきや定期的な受診の大切さを学ぶ機会にもなるため、結果としてむし歯予防への意識づけにもつながります。

まとめ

歯並びが悪いと、見た目だけでなく、汚れが残りやすい、口呼吸になりやすい、噛み合わせが乱れやすいなどの理由から、むし歯になりやすいお口の環境につながることがあります。さらに、子供の悪い歯並びの原因には、あごの成長、癖、口呼吸、乳歯のむし歯など、さまざまな要素が関係しています。小児矯正は、歯をきれいに並べるだけでなく、お口全体の環境を整えるための大切な選択肢です。お子さまの歯並びや噛み合わせが気になる場合は、早めに歯科医院で相談し、成長に合った方法を考えていきましょう。

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