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歯並びに影響する習癖について
歯並びに影響する習癖について

こんにちは!ウィズ歯科クリニック歯科医師の根本です。
お子さまの歯並びは遺伝だけでなく、日常生活のちょっとした習慣や癖によっても大きく影響を受けます。例えば「指しゃぶり」や「口呼吸」、「舌の使い方」など、一見ささいに見える行動が歯列や顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。こうした悪い習慣を放置すると、歯並びだけでなく噛み合わせやお口の健康、さらには全身の成長にも関わってきます。今回は歯並びに影響する代表的な習癖と、その改善方法について詳しく解説します。
悪い歯並びは習慣・習癖が原因?

歯並びが乱れる原因には大きく分けて遺伝的要因と環境的要因があります。遺伝的には顎の骨格や歯の大きさが影響しますが、近年注目されているのが「習慣(習癖)」です。悪い習慣は歯に持続的な力を加え、歯の位置や顎の発育に影響を与えるため、成長期の子どもほど影響が出やすいといえます。
例えば「舌癖」や「口呼吸」、「頬杖」、「飲み込み方のクセ」などは、日常的に繰り返されることで歯並びをゆがめてしまいます。特に乳歯から永久歯に生え変わる時期は顎の発達が盛んなため、この時期の習慣が歯並びの将来を大きく左右するのです。
習慣・習癖が歯並びに影響を与えるメカニズム
◎舌癖による歯並びへの影響
舌は体の中でも非常に強い筋肉で、安静時でも歯や顎の位置を維持する大切な役割を担っています。通常は舌先が上顎のスポット(前歯の裏2~3mmの位置)に軽く触れ、舌全体は上顎に接していると唇や頬の筋肉とのバランスで歯列は安定します。しかし、舌で前歯を押す「舌突出癖」や、飲み込みの際に舌を歯の間に挟む癖があると、その持続的な圧力によって歯が前方に傾きやすくなります。とくに成長期の子どもは歯槽骨が柔らかく可塑性が高いため、舌のわずかな力でも歯列を変形させてしまいます。結果として出っ歯(上顎前突)や開咬が生じ、小児矯正が必要になるケースも少なくありません。
◎口呼吸による歯並びへの影響
鼻呼吸は鼻腔で空気が加湿・加温されるだけでなく、上顎の正常な発育にも関与しています。ところが、アレルギー性鼻炎やアデノイド肥大などで鼻呼吸が妨げられると、子どもは口呼吸を習慣化しやすくなります。口呼吸では唇が閉じにくくなり、口輪筋の機能が低下することで前歯が外側へ傾斜し、いわゆる「出っ歯」を助長します。また、舌が下がることで上顎が十分に広がらず、歯列弓が狭窄して八重歯や叢生(歯のガタガタ)を招くこともあります。さらに口腔内の乾燥により唾液の自浄作用が低下し、むし歯や歯茎の炎症リスクが高まるため、歯並びと全身の健康の両面から注意が必要です。
◎指しゃぶりによる歯並びへの影響
指しゃぶりは乳幼児期の情緒安定に役立つ正常な行動ですが、4歳以降も継続すると歯列や顎の発育に悪影響を与えることがわかっています。指が上顎口蓋を押し上げると、前歯が前方に押し出され、噛んでも上下の前歯が接触しない「開咬」や「上顎前突」を引き起こします。さらに長期化すると上顎骨の成長方向そのものが変化し、顔貌にも影響する場合があります。こうした「指しゃぶり 歯並び」の問題は、単に歯の位置だけでなく顎骨や咀嚼機能にまで波及するため、早期の介入が望まれます。ご家庭での声かけと併せて、必要に応じて歯科医院で行う習癖改善装置の使用も検討されます。
◎頬杖による歯並びへの影響
頬杖は片側の顎に持続的な外力を与えるため、成長途上の骨格に偏りを生じさせます。これにより顔の左右差が強調されたり、咬合平面が傾斜したりすることがあります。骨格が柔らかい子どもでは、わずかな力でも歯列に影響を与え、奥歯の咬み合わせが不均衡になったり、下顎がずれて成長したりすることもあります。また、頬の筋肉による圧迫が歯列弓を狭くし、叢生(ガタガタの歯並び)を助長することもあるため、「頬杖 歯並び」は日常生活で見落としがちな要因として注意が必要です。
◎飲み込み方による歯並びへの影響
通常の嚥下では舌が上顎に沿って持ち上がり、歯には過剰な圧力がかかりません。しかし「異常嚥下癖」と呼ばれる飲み込み方では、舌が前方に突出して歯を押し出す動きを伴います。この繰り返しにより、前歯が前に傾き「開咬」や「上顎前突」が生じやすくなります。また、矯正治療で一度整えた歯並びが後戻りする大きな原因にもなるため、治療と並行して嚥下の機能訓練(MFT:口腔筋機能療法)を行うことが非常に重要です。正しい「飲み込み方」を習得することは、歯並びの安定だけでなく、咀嚼効率や発音の改善にもつながります。
習慣で歯並びが悪くなった方へ

◎小児矯正で顎の成長を活かす
悪い習慣によって歯並びが乱れてしまった場合でも、成長期に適切な治療を行えば改善が期待できます。小児矯正は、顎の骨がまだ柔軟で発育途上にある時期を利用するため、歯の移動だけでなく顎の成長方向そのものを整えられる点が大きな利点です。これにより、成人矯正よりも短期間で効率的に噛み合わせや歯列を改善できる場合があります。とくに、上顎の幅が狭い子どもでは、拡大装置を用いて呼吸機能の改善にもつながることがあります。
◎習癖改善と再発予防
歯並びの改善には、単に歯を動かすだけでなく、原因となる習癖そのものを直すことが不可欠です。例えば、舌癖や口呼吸を放置したままでは、矯正で整えた歯並びも後戻りするリスクがあります。指しゃぶりや頬杖といった悪習癖も、力学的に歯列を変形させ続けるため、矯正治療と同時に指導を受けて改善していく必要があります。
◎MFT(口腔筋機能療法)の活用
歯科医院では、MFT(Myofunctional Therapy:口腔筋機能療法)と呼ばれる訓練を導入しています。これは舌や唇、頬の筋肉を正しく使えるようにするリハビリで、嚥下時に舌が前に出てしまう「異常嚥下癖」や、舌の安静位が低い「舌低位」などを改善することができます。正しい筋肉の使い方を身につけることで、歯並びの安定だけでなく、発音や咀嚼機能の向上にもつながります。
◎ご家庭でのサポートの重要性
習癖改善には、家庭での取り組みも大きな役割を果たします。親御さまが日常的にお子さまの癖を観察し、気づいたときに優しく声をかけてあげることが効果的です。また、必要に応じて耳鼻科や小児科と連携し、口呼吸の原因となるアデノイド肥大やアレルギー性鼻炎の治療を並行して行うこともあります。早期に歯科医師へ相談し、専門的な指導を受けることで、健全な顎の成長ときれいな歯並びを守ることができます。
まとめ
歯並びの乱れは遺伝だけでなく、日常の「悪い習慣」が原因となるケースも少なくありません。舌癖や口呼吸、指しゃぶり、頬杖、飲み込み方の癖などは、子どもの顎や歯列の発達に大きな影響を与えます。成長期にこうした習慣を改善することは、むし歯や歯茎の健康を守ることにもつながります。小児矯正や口腔筋機能療法を組み合わせて、歯並びと習癖の両面からアプローチすることが重要です。気になる癖がある場合は、早めに歯科医院で相談してみましょう。当院の小児矯正の内容や費用に関心のある方は「小児矯正専門ページ」をご覧ください。
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