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News医院コラム

無意識の舌の位置が呼吸や歯並びに与える影響とは


こんにちは。ウィズ歯科クリニック歯科医師の根本です。
日常生活の中で「舌がどこにあるか」を意識する機会は多くありませんが、舌の位置は呼吸のしやすさや歯並び、さらには噛み合わせの成り立ちにも深く関係しています。とくに成長途中にある子供では、無意識のうちに身についている舌の癖が長く続くことで、出っ歯や開咬などの歯並びの乱れが生じることがあります。また、舌の位置が安定しない状態は口呼吸とも結びつきやすく、結果として全身の健康状態にも影響を及ぼす可能性がある点に注意が必要です。

本コラムでは、理想的な舌の位置をはじめ、歯並びに影響を与える舌癖の特徴、セルフチェックの考え方、舌のトレーニング(MFT)、そして小児矯正による改善の可能性について、順を追って解説していきます。

正しい舌の位置は?


舌の位置が安定している状態とは、何もしていないときに舌全体が上顎にやさしく触れ、舌先が上の前歯のすぐ後方に自然に収まっている状態を指します。このとき、唇に余計な力が入らず、鼻で呼吸ができていることが理想的です。

この舌の位置は、上顎の成長を内側から支える役割を担っており、歯が整った位置に並ぶための基盤となります。一方で、舌が常に下がっていたり、前方へ押し出されていたりすると、顎の発育バランスが崩れやすくなります。舌は大きな筋肉で構成されているため、無意識のうちに歯や歯茎へ加わる力も小さくありません。その影響は、想像以上に歯並びへ反映されることがあります。

舌の位置が悪いと歯並びが悪くなる?


舌の位置が安定しない状態が続くと、歯並びや噛み合わせに少しずつ変化が現れることがあります。

◎出っ歯(上顎前突)と舌の関係

舌が前方へ押し出される癖があると、上の前歯は内側から継続的に力を受けやすくなります。とくに舌突出癖がある場合、飲み込む動作のたびに舌が前歯を押すため、時間をかけて歯が前方へ移動していきます。その結果、出っ歯(上顎前突)が目立つようになるケースもあります。

◎開咬の原因としての舌癖

上下の前歯がしっかり噛み合わず、常に隙間が残る状態を開咬と呼びます。開咬の原因の一つとして、舌を歯と歯の間に差し込む癖が挙げられます。舌が前歯の間に入り込むことで、歯が本来の位置へ移動しにくくなり、正常な噛み合わせが形成されにくくなります。

◎叢生やすきっ歯への影響

舌が上顎に正しく収まらない状態が続くと、上顎の横方向の成長が十分に促されにくくなります。その結果、歯が並ぶためのスペースが不足し、歯が重なり合う叢生や、すきっ歯(空隙歯列)につながることがあります。成長期の子供にとっては、特に注意しておきたいポイントです。

◎歯並びを悪くする舌癖は?

舌癖の影響は一つのパターンに限られず、いくつかのタイプが存在します。

・舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)

舌突出癖とは、食べ物や唾液を飲み込む際、または発音時に、舌が無意識のうちに前へ出てしまう癖を指します。本来の飲み込みでは、舌は上顎に沿って動きますが、この癖があると舌先が前歯を内側から押す形になります。この動きが日常的に繰り返されることで、前歯が徐々に前方へ傾き、出っ歯(上顎前突)や前歯が噛み合わない開咬を招く要因となります。見た目では気づきにくいものの、歯並びへの影響が大きい舌癖です。

・低位舌(ていいぜつ)

低位舌とは、安静時に舌が上顎に触れず、下あご側に落ちたままになっている状態を指します。この状態では口が開きやすくなり、口呼吸と結びつきやすくなります。口呼吸が続くと、口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の働きが十分に発揮されにくくなります。その結果、むし歯や歯茎の炎症リスクが高まるだけでなく、顎や歯列の発達にも影響を及ぼす可能性があります。

・片側だけで使う舌の癖

舌を左右のどちらか一方に偏らせて使う癖も、噛み合わせに影響を与えることがあります。舌の力が片側に集中すると、顎の成長や歯の位置に左右差が生じやすくなり、噛み合わせのズレや顔立ちのバランスに影響が出る場合があります。成長期の子供では、こうした癖が将来的な噛み合わせの不調につながることもあるため、早めの確認が重要です。

舌の位置をセルフチェックする方法は?

舌の位置は、ご自宅でも簡単に確認することができます。まず、力を抜いた状態で口を閉じてみましょう。そのとき、舌が下の歯に触れていたり、歯と歯の間に入り込んでいたりする場合は、舌の位置が安定していない可能性があります。

あわせて、鼻で自然に呼吸できているかも確認してください。無意識に口が開いてしまう場合、舌が低い位置にあることが考えられます。これらの状態は、舌のトレーニングや専門的な指導によって改善できることも多いため、気になる場合は歯科医院で相談することをおすすめします。

舌をトレーニングする方法は?


舌の位置や動かし方を整える方法として知られているのが、舌トレーニングの一つであるMFT(口腔筋機能療法)です。MFTは、歯を直接動かす治療ではなく、舌や唇、頬などの口周りの筋肉を正しく使えるように導くトレーニングです。日常的に無意識で行っている動作を見直し、正しい動きを習慣として身につけることを目的としています。

MFTではまず、舌を安静時にどこへ置くのが望ましいかを理解することから始まります。舌が自然に上顎へ収まり、余計な力を入れずに保てるよう、繰り返し練習を行います。さらに、飲み込みの際に舌が前歯を押さないようにする動作や、唇に過度な緊張をかけずに口を閉じる練習、鼻呼吸を習慣づけることも重要なポイントです。

これらのトレーニングは、短期間で結果を求めるものではなく、日常生活の中で少しずつ積み重ねていくことが大切です。継続することで、舌癖の影響による歯並びや噛み合わせへの負担が軽減され、矯正治療後の後戻り予防につながる場合もあります。MFTは子供だけでなく、大人が取り組めるケースもあり、年齢や状態に応じて内容を調整して進めていきます。

舌の位置は小児矯正で改善できる?

小児矯正では、歯並びそのものだけでなく、歯並びを乱す背景にある舌や口周りの筋肉の使い方にも着目します。成長期のお子さまは顎の骨が発育途中にあるため、この時期に舌の位置や動きを整えることで、歯が並びやすい環境を整えやすいという特徴があります。

舌が正しい位置に収まるようになると、上顎が内側から適切に支えられ、歯列の幅を確保しやすくなります。その結果、出っ歯や歯のガタつき、開咬の原因となる噛み合わせの乱れを予防・軽減できることがあります。これは、歯を無理に動かすのではなく、成長の力を活かす小児矯正ならではの考え方です。

◎装置とトレーニングの併用

小児矯正では、取り外しが可能な装置を使用しながら、MFTを併用するケースがあります。装置によって歯列や顎の形を整えつつ、舌が正しい位置に収まりやすい環境を整えることで、治療効果の安定を目指します。舌の使い方が改善されることで、治療後も良好な状態を維持しやすくなる点が大きなメリットです。

◎早期対応の重要性

舌の癖は本人が気づかないまま長期間続くことが少なくありません。そのまま成長すると、歯並びの乱れが固定化し、大人になってから本格的な矯正治療が必要になる場合もあります。早い段階で舌の位置や動きを確認し、必要に応じて小児矯正やトレーニングを取り入れることで、将来的な治療の負担を抑えられる可能性があります。

まとめ

無意識の舌の位置は、呼吸の仕方や歯並び、噛み合わせに大きく関わっています。舌が適切な位置にあることで、出っ歯や開咬といったトラブルを防ぎやすくなり、口呼吸の改善にもつながります。舌癖はセルフチェックで気づける場合も多く、MFTなどの舌トレーニングや小児矯正によって改善が期待できます。お子さまの歯並びや癖が気になる場合は、早めに歯科医院へ相談し、成長段階に合わせたサポートを受けることが大切です。

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