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News医院コラム

発音が気になるお子さまへ 歯並びが関係するケースと見ておきたいポイント


こんにちは!ウィズ歯科クリニック歯科医師の根本です。

お子さまの言葉がはっきりしない、「さ行」が言えないなど、発音が気になる場面は少なくありません。発音の原因は一つではなく、成長の過程で見守れる場合もあれば、歯並びや噛み合わせが影響していることもあります。今回は、保護者の方が見ておきたいポイントを解説します。

子供の発音が悪い原因は?


子供の発音がはっきりしないとき、すぐに歯並びだけが原因と決めつけることはできません。言葉の発達には、舌や唇の動き、聞こえ方、口まわりの筋肉、生活習慣など、さまざまな要素が関わっています。まずは、どのような原因が考えられるのかを知ることが大切です。

◎発達途中であるため

小さなお子さまは、まだ舌や唇を思い通りに動かす力が発達途中です。そのため、幼児期には「さ行」「ら行」「た行」などが言いにくく、言葉が少し幼く聞こえることがあります。成長とともに自然に改善していくケースも多いため、年齢だけで過度に心配する必要はありません。

ただし、同じ年齢のお子さまと比べて極端に聞き取りにくい、言いにくい音が長く続いている、本人が話すことに自信をなくしている場合は、一度相談してみると安心です。歯科では、歯並びや噛み合わせ、舌の動き、口の閉じ方などを確認できます。

◎舌や唇の使い方の癖

発音には、舌の先をどこに当てるか、唇をどのように閉じるか、息をどの方向へ出すかが関係します。たとえば、舌が前に出やすい癖があると、発音時に空気が漏れやすくなり、「さ行が言えない」「話し方がはっきりしない」と感じられることがあります。

また、普段からお口がポカンと開いている、舌が低い位置にある、飲み込むときに舌で前歯を押すといった癖があると、発音だけでなく歯並びにも影響する可能性があります。こうした癖は、お子さま自身では気づきにくいため、保護者の方が日常の様子を観察することが大切です。

◎口呼吸や鼻づまりの影響

鼻づまりやアレルギーなどで鼻呼吸がしにくい状態が続くと、口呼吸が習慣になることがあります。口で呼吸する時間が長いと、唇を閉じる力や舌の位置に影響し、口まわりの筋肉のバランスが崩れやすくなります。その結果、発音がぼやけたり、言葉が聞き取りにくくなったりすることがあります。

口呼吸は、歯茎の乾燥やむし歯、歯肉炎のリスクにも関わるため、発音だけでなくお口全体の健康の面からも注意が必要です。いびきや鼻づまりが続く場合は、耳鼻科での確認が必要になることもあります。

◎聞こえ方や言葉の発達の問題

発音が気になる場合、音を正しく聞き取れているかも大切な視点です。聞こえにくさがあると、正しい音をまねることが難しくなり、発音の習得に時間がかかることがあります。また、言葉の理解や発達のペースには個人差があるため、歯科だけで判断できないケースもあります。

歯並びや噛み合わせに明らかな問題が見られない場合でも、必要に応じて小児科、耳鼻科、言語聴覚士などと連携して原因を探ることが大切です。発音の悩みは一つの分野だけで完結しないこともあるため、複数の視点から確認することが安心につながります。

歯並びと発音が関係するケースは?


歯並びは、見た目だけでなく、舌の動きや空気の流れにも関係します。すべての発音の悩みが歯並びで起こるわけではありませんが、特定の噛み合わせでは、音を作るときに空気が漏れたり、舌の置き場が安定しにくくなったりすることがあります。

◎出っ歯(上顎前突)で唇が閉じにくい場合

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が前方に出ている状態です。唇が自然に閉じにくい場合、発音時に息が前へ抜けやすくなり、言葉がはっきりしないと感じられることがあります。また、口が開きやすいことで口呼吸につながり、舌の位置が安定しにくくなることもあります。

出っ歯の原因には、遺伝的な骨格の特徴だけでなく、指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、口呼吸などが関係する場合があります。前歯の位置と発音の関係を確認する際は、歯だけでなく、唇の閉じ方や舌の動きも一緒に見ることが大切です。

◎受け口(反対咬合)で舌の動きが制限される場合

受け口(反対咬合)は、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせです。前歯の噛み合わせが逆になることで、舌の位置や下あごの動きに影響し、発音が不明瞭になることがあります。特に、舌先を前歯の近くに当てて出す音では、違和感が出る場合があります。

受け口は、成長とともにあごのバランスが変化することもあるため、早めに状態を確認することが大切です。小児矯正では、成長期のあごの発育を見ながら、必要に応じて治療の時期や方法を検討します。

◎前歯が噛み合わない開咬の場合

奥歯で噛んだときに前歯が閉じず、すき間ができる状態を開咬といいます。開咬があると、発音時に前歯の間から空気が漏れやすくなり、「さ行」や「た行」が聞き取りにくくなることがあります。保護者の方が「さ行が言えない」と感じる背景に、前歯のすき間が関係しているケースもあります。

開咬は、指しゃぶり、舌で前歯を押す癖、口呼吸などと関係することがあります。歯並びだけを整えても、舌の癖が残っていると後戻りの原因になることがあるため、生活習慣やお口の使い方も含めて確認します。

◎ガタガタ(叢生)やすきっ歯(空隙歯列)の場合

ガタガタ(叢生)は、歯が並ぶスペースが足りず、歯が重なったりねじれたりしている状態です。歯の位置が不ぞろいだと、舌が安定して当たりにくく、発音が不明瞭に感じられることがあります。また、清掃しにくい部分が増えるため、むし歯や歯茎の炎症にも注意が必要です。

一方、すきっ歯(空隙歯列)は歯と歯の間にすき間がある状態です。すき間から息が漏れることで、特定の音が出しにくくなることがあります。ただし、乳歯列や生え替わりの時期には一時的なすき間が見られることもあるため、成長段階に応じた判断が必要です。

小児矯正で子供の発音は良くなる?


小児矯正によって歯並びや噛み合わせが整うと、舌や唇が動きやすくなり、発音しやすい環境に近づくことがあります。ただし、発音の改善を必ず約束できるものではありません。原因が歯並び以外にある場合は、別の専門的な支援が必要になることもあります。

◎小児矯正で期待できること

小児矯正では、成長期のお子さまの歯並びや噛み合わせを確認し、あごの発育や歯が並ぶスペースを整えることを目指します。出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)、開咬などがある場合、状態に応じて治療を行うことで、舌や唇が使いやすくなる可能性があります。

その結果、発音時の空気の漏れが減ったり、舌の位置が安定しやすくなったりすることがあります。ただし、発音の問題が長く続いている場合は、舌の動かし方が癖として残っていることもあるため、歯並びを整えるだけで十分とは限りません。

◎お口のトレーニングを併用することもある

発音や歯並びに関係する舌や唇の癖がある場合は、お口の筋肉を正しく使うためのトレーニングを併用することがあります。たとえば、舌を正しい位置に置く練習、唇を閉じる練習、飲み込み方の練習などです。これらは、お子さまの年齢や理解度に合わせて無理なく行うことが大切です。

トレーニングは、発音だけを目的にするのではなく、歯並びや噛み合わせを安定させるためにも役立つことがあります。小児矯正と組み合わせることで、お口全体の機能を整えるサポートにつながります。

◎相談の目安と確認したいポイント

「言葉が聞き取りにくい」「さ行が苦手」「口がいつも開いている」「前歯が噛み合っていない」「出っ歯や受け口が気になる」といった様子がある場合は、歯科で一度確認しておくと安心です。特に、発音の悩みと歯並びの乱れが同時に見られる場合は、成長を待つべきか、早めに介入した方がよいかを判断する材料になります。

受診時には、気になる音、いつ頃から気になっているか、普段の口の開き方、指しゃぶりや舌の癖の有無を伝えると診断の助けになります。必要に応じて、耳鼻科や言語聴覚士などへの相談をおすすめすることもあります。

◎早めに相談するメリット

小児矯正は、成長期の変化を利用できる点が特徴です。あごの成長や歯の生え替わりを見ながら適切な時期を選べるため、将来的な歯並びや噛み合わせの問題を小さくできる可能性があります。発音が気になる場合も、原因を早めに確認しておくことで、見守るべき状態なのか、治療やトレーニングを検討すべき状態なのかを整理しやすくなります。

ただし、すべてのお子さまにすぐ矯正が必要なわけではありません。大切なのは、今のお口の状態を正しく把握し、お子さまに合った方法を選ぶことです。

まとめ

お子さまの発音がはっきりしない原因には、成長過程によるものだけでなく、舌や唇の癖、口呼吸、聞こえ方、歯並びなど、さまざまな要因が関係している場合があります。

特に、出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)、前歯が噛み合わない状態(開咬)、歯並びのガタつき(叢生)などは、発音に影響を与えることがあります。

「少し様子を見ても大丈夫なのかな?」「歯並びも関係しているのかな?」と気になる場合は、必要に応じて小児矯正も含め、お子さまのお口の状態を確認しながらご相談いただくことをおすすめしております。

当院では無料相談も行っておりますので、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

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