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指しゃぶりは自然にやめる?いつまで見守っていいのかと歯並びへの影響

こんにちは!ウィズ歯科クリニック歯科医師の根本です。
お子さまの指しゃぶりを見て、「このまま自然にやめるのだろうか」「歯並びに影響しないだろうか」と心配になる保護者の方はとても多いです。指しゃぶりは成長の一過程として見られることもありますが、続く時期や強さによっては噛み合わせに影響する場合があります。
指しゃぶりは自然にやめるもの?

指しゃぶりは、赤ちゃんの頃から見られる自然な行動のひとつです。眠いとき、不安なとき、退屈なときなどに指を吸うことで気持ちを落ち着かせているお子さまもいます。そのため、乳幼児期の指しゃぶりをすぐに「悪い癖」と決めつける必要はありません。
多くの場合、成長とともに遊びや会話、食事の幅が広がり、手を使う機会が増えることで、指しゃぶりは自然にやめる方向へ向かいます。ただし、すべての子供が同じ時期にやめるわけではありません。頻度が減っているのか、寝る前だけなのか、日中も長く続いているのかによって、見守り方は変わります。大切なのは、年齢だけで判断せず、お口の状態や生活背景を合わせて確認することです。
子供の指しゃぶりはいつまで見守る?

子供の指しゃぶりをいつまで見守ってよいかは、保護者の方が悩みやすい点です。目安としては、3歳頃までは成長の一部として経過を見ることが多く、4歳以降も頻繁に続く場合は、歯科医院で一度相談することをおすすめします。
◎3歳頃までは無理にやめさせないことも大切
3歳頃までの指しゃぶりは、眠る前の安心材料や気持ちを整える行動として見られることがあります。この時期に強く叱ったり、無理に指を口から外したりすると、お子さまが不安を感じ、かえって癖が強くなることもあります。まずは生活リズムを整え、外遊びや手を使う遊びを増やし、自然に指しゃぶりから離れやすい環境を作りましょう。
ただし、指に吸いだこができている、口元に強い力がかかっている、起きている時間も長く吸っているといった場合は、年齢が低くても注意が必要です。歯や歯茎の状態を見ながら、早めに相談することで、無理のない対応を考えやすくなります。
◎4歳以降も頻繁に続く場合は注意
4歳を過ぎても指しゃぶりが日常的に続く場合、歯並びや噛み合わせへの影響を考える時期になります。特に、強い力で吸う、長時間続く、寝ている間も指が口に入っているといった習慣は、上の前歯が前に出る出っ歯(上顎前突)や、上下の前歯が噛み合わない開咬につながることがあります。
指しゃぶりは、指が前歯や上あごを押す力と、吸うときに頬が内側へかかる力が重なります。その状態が長く続くと、上あごが狭くなり、奥歯の噛み合わせがずれたり、前歯のすき間が目立ったりすることもあります。歯並びの変化は見た目だけでなく、発音、食べ物を前歯で噛み切る動き、口が閉じにくい状態にも関係します。
◎永久歯への生え替わり前に確認を
乳歯の時期に見られる軽い歯並びの乱れは、指しゃぶりをやめることで改善に向かうこともあります。しかし、永久歯の前歯が生え始める頃まで習慣が残ると、影響が残りやすくなる場合があります。小学校入学前後まで続いている場合や、すでに前歯が噛み合わない、口がぽかんと開きやすい、舌で前歯を押す癖がある場合は、早めの確認が大切です。
歯科医院では、単に「やめましょう」と伝えるだけでなく、歯並びや噛み合わせ、お口まわりの筋肉の使い方、呼吸の状態も確認します。鼻づまりや口呼吸があると、口が開きやすくなり、指しゃぶり以外の癖も重なって歯並びに影響することがあります。必要に応じて小児科や耳鼻科と連携しながら、原因に合った対応を考えます。
子供の指しゃぶりのやめさせ方は?

指しゃぶりのやめさせ方で大切なのは、叱ってやめさせるのではなく、お子さま自身が「やめてみよう」と思えるように支えることです。癖は安心感と結びついていることが多いため、急に取り上げるより、少しずつ回数や時間を減らす方法が向いています。
◎まずは責めずに理由を探る
指しゃぶりが続く背景には、眠気、不安、退屈、緊張、環境の変化などが隠れていることがあります。下の子が生まれた、保育園や幼稚園が変わった、生活リズムが乱れているといった出来事がきっかけになることもあります。まずは、どの場面で指しゃぶりが増えるのかを観察しましょう。
「また吸っているよ」と注意する回数が増えると、お子さまは責められているように感じやすくなります。声をかけるときは、「寝る前は手をつないでみようか」「絵本を読みながら眠ろうか」など、代わりになる行動を提案する形が穏やかです。保護者の方が落ち着いて関わることが、やめる力を育てる第一歩になります。
◎日中から少しずつ減らす
いきなり一日中やめることを目標にすると、親子ともに負担が大きくなります。まずは日中の起きている時間から減らしていきましょう。手を使う遊び、外遊び、折り紙、粘土、お絵描きなどを取り入れると、指が口に入りにくくなります。テレビを見ているときや車に乗っているときなど、無意識に吸いやすい時間帯には、手に持てる小さなおもちゃやタオルを用意するのもひとつの方法です。
できた日は大きくほめることも効果的です。「今日は絵本の時間に指しゃぶりしなかったね」と具体的に伝えると、お子さまは自分の変化に気づきやすくなります。ごほうびを使う場合も、物を与えることだけに頼らず、シール表や一緒に遊ぶ時間など、前向きな達成感につながる方法を選ぶとよいでしょう。
◎寝る前の安心習慣を作る
指しゃぶりが最も残りやすいのは、眠る前です。眠気と安心感が結びついているため、日中は減っても寝る前だけ残るお子さまは少なくありません。この場合は、指しゃぶりを急に禁止するより、別の安心習慣を作ることが大切です。
寝る前に手をつなぐ、背中をさする、絵本を読む、ぬいぐるみを抱く、深呼吸をするなど、お子さまが落ち着ける流れを毎日同じように続けてみましょう。生活リズムが乱れて眠る時間が遅くなると、不安や疲れから指しゃぶりが増えることもあります。就寝前の動画視聴を控え、安心して眠れる環境を整えることも、やめさせ方の重要なポイントです。
◎歯科医院で相談するタイミング
家庭で工夫してもなかなか減らない場合や、4歳以降も頻繁に続く場合は、歯科医院で相談しましょう。歯並びへの影響が出ているかどうかは、保護者の方だけでは判断しにくいことがあります。前歯の開き方、上あごの幅、舌の動き、口呼吸の有無などを確認することで、今すぐ積極的に対応すべきか、もう少し経過を見てよいかを判断しやすくなります。
必要に応じて、お口の筋肉の使い方を整えるトレーニングや、癖を減らすための装置を検討することもあります。ただし、装置はすべてのお子さまに必要なものではありません。当院では、むし歯予防の定期検診も含め、患者さま一人ひとりの年齢や歯並びの状態、気持ちに配慮しながら無理のない方法を一緒に考えます。
まとめ
指しゃぶりは自然にやめることも多い一方、いつまで続くか、どの程度の力で吸っているかによって歯並びへの影響は変わります。3歳頃までは見守ることが多いですが、4歳以降も頻繁に続く場合は相談の目安です。無理に叱らず、生活習慣と安心できる関わりから整えていきましょう。
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